直腸ガン患者(ステージ3)が受けた手術内容と手術後の後遺症

こんにちは、meganeです。

 

meganeは直腸ガンになり、手術によって、ガンを取り除きました。

その後、後遺症は残ってはいるものの、再発や転移は起きていません。(直腸ガン切除手術後1年時点)

直腸ガンになり、手術すれば治るとわかった時、どんな手術をするのか、手術後にどうなるのか不安になりますよね。

 

今回はmeganeが実際に受けた手術と手術後の状態について、紹介します。

 

こんな人が記事を書いています

  • 35歳男
  • 直腸ガン摘出手術実施(腹腔鏡)
  • 抗ガン剤治療実施(半年)
  • ストーマ閉鎖手術実施、腹膜炎治療のための手術実施
  • ストーマ閉鎖後、排便障害を抱えながら生活中

 

どんな手術をやったの?

meganeが受けた手術は

  • 腹腔鏡下直腸超低位前方切除術
  • 内括約筋切除術

という名前のものです。

 

ちょっとピンときませんね。

meganeも主治医から説明を受けて、いろいろ自分で調べるまで分かりませんでした。

 

腹腔鏡下直腸超低位前方切除術

1つ目の腹腔鏡下直腸超低位前方切除術について、簡単に説明します。

まず名前が長いですね。

直腸ガンを切除する方法ですが、そもそも言葉がよくわからなかったので、意味のつながる範囲で、分けてみました。

 

  • 腹腔鏡下 ➡ お腹に小さな穴を5か所前後開けて、そこから内視鏡(腹腔鏡)を挿入する方法
  • 直腸   ➡ 直腸
  • 超低位  ➡ 直腸の中でも最も肛門に近い範囲(下部直腸の中でもより肛門に近い)
  • 前方   ➡ 腫瘍から口側に10㎝、肛門側に3㎝の範囲
  • 切除術  ➡ 切除する方法

 

繋ぎなおすと、

直腸の中で最も肛門に近い箇所にある腫瘍を、腹腔鏡を用いて切除する方法

(切除する範囲は腫瘍から口側に10㎝、肛門側に3㎝)

ということになります。

 

腹腔鏡以外には開腹での手術もありますが、meganeを担当してくれた主治医は腹腔鏡の名人だったので、腹腔鏡での手術になりました。

一応、腫瘍の場所や大きさによっては手術中に開腹に変更する場合もある、とは言われていました。

 

腹腔鏡での手術は開腹に比べるとおなかに開ける穴が小さいので、回復が早いと言われています。

私は手術後2日目に歩き始め(ほぼ歩けていませんが・・・)、3日目は100歩程度歩けるようになりました。

また、退院までには2週間程度かかりました。

ストーマパウチの交換方法を覚えるとか、身体の回復以外の要素もありますが、比較的退院までの期間は短いのではないでしょうか。

 

内括約筋切除術

2つ目の内括約筋切除術についても簡単に説明します。

括約筋は内括約筋と外括約筋の2つの筋肉で構成されています。

そのうちの内括約筋を切除する方法になります。

 

この内括約筋切除術は、

腫瘍が肛門から近すぎるが内括約筋を切除すれば、肛門を残すことができる

という場合に選択される方法です。

 

内括約筋は自律神経がコントロールしている筋肉で、普段は肛門を閉じてくれています。

便が下りてくると自然と緩む筋肉になっています。

外括約筋は自分の意思で肛門を締めることができる筋肉です。

便意が来たときに「えいっ」と肛門を締めてくれる筋肉です。

 

meganeの場合は内括約筋を50%程度切除していると主治医からは聞いています。

内括約筋の切除による後遺症がありますので、後ほど説明します。

 

これらの方法により、meganeは直腸ガンが肛門から3㎝という場所にありましたが、主治医の腕というべきか、幸いというべきか、肛門を残すことができました。

 

手術後の後遺症はどんな感じ?

主治医から説明された生じる可能性のある後遺症は

  • 排便障害
  • 排尿障害
  • 性機能障害

この3つです。

あとは一時的なストーマを造設すること。

 

実際にmeganeが経験している手術後の後遺症は

  • 一時的な小腸ストーマ造設
  • 排便障害(ストーマ閉鎖後)
  • 性機能障害
  • 右足の痛み(神経痛?)

この4つです。

 

一時的な小腸ストーマ造設

小腸ストーマは、手術で切除・縫合した大腸と肛門がつながるまでの間、便が縫合箇所を通らないようにするために造設しています。

 

meganeは直腸ガン切除からストーマ閉鎖までの間に抗がん剤治療があったため、約8か月オストメイト(ストーマが造設されている人のこと)になっていましたが、先日無事ストーマ閉鎖の手術を終えることができました。

抗がん剤治療がなければ、直腸ガン切除手術から約3か月程度でストーマ閉鎖手術をすることができるようです。

 

ストーマはパウチの交換や漏れたときの対策ができていれば、割と快適に過ごすことができます。

 

排便障害(ストーマ閉鎖後)

ストーマを閉鎖した後の話ですが、直腸を切除したことで、便を貯められなくなり、頻繁に排便が起こります。

また、肛門の括約筋を一部切除しているため、便意が来たときに止めきれず、漏れる場合があります。

 

この記事を書いているタイミングでは、手術後3ヵ月経過くらいですが、排便障害は改善の気配がありません

1日の平均排便回数は15回程度で、日によって回数が変わります。

これが結構辛い・・・

便が水様の場合は漏れることも頻繁にあるので、オムツ必須の生活になっています。

食事の影響を調べてみたり、排便の時間帯を調べてみたり、うまく付き合っていくために練習中です。

 

性機能障害

これに関しては、これから治療という段階で、何が原因かわかっていません。

 

現状は勃起はするが、精子が出ないという状態です。

 

事前に後遺症の可能性があるということがわかっていたので、手術前に精子凍結を実施しています。

仮に治療して治らなかったとしても、一応の保険がある状態にはしてあります。

 

精子凍結をやっておいて良かったと、ホントに思います。

 

右足の痛み(神経痛?)

直腸ガンの切除手術の後から右足の親指の付け根あたりがズキズキ、ビリビリと痛みます。

これも原因はわかっていませんが、推測では手術時の姿勢の問題ではないかと言われています。

 

原因のわからない神経系の痛みは時間薬しかないらしく、今は痛み止めを飲んで自然治癒を待っている状態です。

とりあえず痛み止めを飲んでいれば、痛みは気にならないので、問題はないです。

 

現在の状況

直腸ガンの切除手術を終え、抗ガン剤治療をして、ストーマ閉鎖しました。

その後の状態は上記の通り、排便障害と性機能障害、右足の痛みと付き合いながら生活をしています。

これから改善することを信じ、自分でできる工夫を凝らして、日常生活を取り戻します。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

 

手術の内容や手術後の後遺症は状況によって様々とは思います。

今回は一例として、meganeの事例を紹介させてもらいました。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事があなたの役に立てれば幸いです。

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