こんにちは、meganeです。
meganeは35歳で直腸ガンが見つかり、手術、抗がん剤治療を経てきました。
また、ストーマを増設し、抗がん剤治療終了後にストーマを閉鎖しました。
ストーマ閉鎖後は排便障害を抱えながら、日常生活を送っています。
「megane’s Second Life」では、直腸ガンの闘病経験者が闘病経験を踏まえて
- ガンの発見・手術
- 抗がん剤治療
- ストーマ生活
- ストーマ閉鎖後の排便障害
闘病生活の実態と闘病生活の中で気づいたこと、感じたことをお伝えしています。
この記事は闘病生活全体をまとめました。
この記事を読むことで、闘病生活の全体像がわかるようにします。
身体の異変に気づく

まず最初は自分の身体の異変に気づく、または検査で問題が見つかることから始まります。
ガンには症状がわかりやすいものとわかりにくいものがあります。
meganeの場合は直腸ガンでしたが、症状として下血や血便がありました。
このような自分で見てわかる症状によって、自分で身体の異変に気づくことができました。
まぁ、気づいたときにはすでに「早期」ではなかったのですが・・・
ガンの場所や状態によっては、症状が出ないものもあるでしょう。
そういったものは定期的な検査で早期に発見するしかありません。
直腸ガンが検査で判明する

症状だけでは、どういう病気かはわかりません。
いくつかの検査をすることで、どこにどんな病気があるのかがわかります。
meganeの場合は、症状が下血と血便でした。
症状から、大腸関係の病気を疑って、以下の検査をしました。
- 腹部エコー検査
- 大腸内視鏡検査
- CT検査
- 血液検査
- 病理検査
- 注腸検査
- MRI検査
結構たくさんありますね。
上記の検査は病院を受診してから手術を受けるまでに受けた検査です。
meganeの場合、直腸にガンが出来ていたので、腹部エコー検査ではガンは見つかりませんでした。
直腸は腸の中でも下部にあるので、エコーでは見つからないのでしょう。
下血と血便の症状を伝えると、精密検査を実施しましょうということになりました。
具体的には大腸内視鏡検査を実施します。
これによって、直腸に腫瘍があったということがわかりました。
この時点では腫瘍がガンかどうかはわかっていません。
大腸内視鏡検査の際に、腫瘍の一部を採取しておき、病理検査にかけます。
病理検査をすることで、採取した腫瘍がガンなのかどうかがわかります。
meganeの場合はガンだったというわけです。
直腸ガンだということが判明したら、今度は手術のための検査になります。
主に、ガンができている場所を詳細に調べる検査でCTスキャンと注腸検査をやります。
また、手術直前にMRI検査を実施して、腫瘍がガン発見時から変化がないかも確認します。
血液検査については、診察のたびに度々検査します。
腫瘍マーカーの値を確認したり、白血球や栄養状態の値などを確認していました。
直腸ガンを手術で切除する

検査を完了して、病院や主治医のスケジュールが整ったら、ついに手術です。
meganeが受けた手術は
- 腹腔鏡下直腸超低位前方切除術
- 内括約筋切除術
という名前のものです。
ざっくりいうと
腹腔鏡という機械を使って、直腸と括約筋の一部を切除します
ということです。
手術を受けるために、入院をします。
入院は手術の3日前にしました。
手術直前の検査や食事制限があるので、早めに入院します。
そして、手術当日を待ちます。
手術後は後遺症が生じる可能性があります。
主治医から説明された手術後に生じる可能性のある後遺症は
- 排便障害
- 排尿障害
- 性機能障害
この3つでした。
また、手術後は一時的なストーマ(人工肛門)が増設されました。
meganeの場合は小腸のストーマだったので、イレオストミーということになります。
直腸ガン切除手術での入院はおよそ2週間ほどでした。
入院中は体力の回復とストーマパウチの交換練習に努めていました。
体力が回復して、ストーマパウチの交換が自分でできるようになったら、退院できます。
ストーマ生活を送る

退院後はストーマ閉鎖手術までの期間、ストーマ生活を送ります。
ストーマから排泄された便はストーマパウチに貯まります。
ある程度貯まったら適当なタイミングでトイレに行って、中身を捨てます。
また、3日に一度程度、ストーマパウチの交換をします。
ストーマからの排泄はコントロールができません
なので、排泄が落ち着いたタイミングを見計らって、ストーマパウチの交換を実施します。
ストーマパウチはおなかの右下あたりにありました。
ストーマを圧迫しないためにも、日々の生活でちょっとした工夫が必要でした。
工夫といっても、服装に気をつけるとか、車のシートベルトに気をつけるとか、そういったことです。


予防的に抗がん剤治療を実施する

手術時には直腸ガンとともに周囲のリンパ節も切除しています。
ガンが転移する場合に、このリンパ節を経由します。
なので、リンパ節にガンがないかということを病理検査で確認します。
meganeの場合は、リンパ節にガンが見られたので、抗がん剤治療を実施することになりました。
ちなみにこの時点でmeganeは直腸ガンのステージⅢが確定しました。
目に見えるガンは手術によって切除されています。
抗がん剤治療といっても、目に見えないわずかなガンをなくすための予防的な抗がん剤治療となりました。
meganeが実施した抗がん剤治療は
ユーエフティ+ユーゼル療法
というものです。
1日3回、8時間おきに主治医から指示をうけた薬を飲みます。
28日間服薬、7日間休薬を1クールとして、5クール実施する予定でした。
実際は血液検査の値が良好だったこともあり、4クールで終了となりました。
抗がん剤治療による副作用は色々想定されました。
下痢や口内炎、発疹、貧血、免疫の低下など。
meganeの場合は、
- 口内炎
- 吐き気
- 食欲の低下
というのが
具体的な副作用の症状でした。
ストーマ閉鎖手術をする

直腸ガン切除手術を受け、半年間の抗がん剤治療を実施した後、ようやくストーマ閉鎖の手術が受けられます。
抗がん剤治療中は体力も免疫も低下するので、手術ができないということでした。
ストーマ閉鎖の手術前にはCTスキャンなどの検査で、大腸と肛門がきちんとつながっているか確認をします。
問題なくつながっていれば、手術可能となります。
meganeは小腸ストーマだったので、手術前の食事制限は当日のみでした。
なので、入院は手術の前日からとなりました。
ストーマ閉鎖の手術はうまくいきました。
しかし、手術後、おなかの張り、痛み、吐き気などの症状が出てきました。
1週間ほど様子を見た後、腹膜炎と診断され、緊急手術となりました。
原因は腸の癒着だということでした。
ストーマ閉鎖手術後に食事などによって腸がぜん動運動を始めます。
ぜん動運動によって腸が動き、癒着している箇所が引っ張られて、腸が破れたと推測されています。
腸が破れたことによって、腸液が腹部に流れ出て、腹膜炎になったと言われています。
ストーマ閉鎖手術だけなら2週間程度の入院のはずが、腹膜炎によって入院が1ヶ月延びました。
排便障害と付き合っていく

ストーマ閉鎖手術を受け、腹膜炎が回復したら退院です。
しかし、直腸ガン切除手術の後遺症は入院時から生じていました。
入院しているときから、やたらと排便回数が多かったです。
1日に40回を超える日もありました。
退院する頃には排便回数は1日に10~20回程度におさまっていました。
とはいえ、普通の人よりははるかに排便回数が多いですね。
ということで、直腸ガン切除手術の後遺症である排便障害と付き合っていくことになりました。
退院した頃から排便回数を記録しています。
この記事の執筆時点(退院2ヶ月が経過)でも、回数は減っていません。
主治医はそのうちよくなるはずだと言っていますが、いつでしょうか。
今後も処方薬を変更して改善を期待しながら、排便障害と付き合っていく必要がありそうです。



後遺症・性機能障害について

最後に、少し話が変わりますが、後遺症として性機能障害もありました。
性機能障害に対しては、手術前に対策をとっています。
その対策というのは、精子凍結保存という方法です。
病院からいただいた資料によると、
精子凍結保存は患者さんの精子を採取して、採取した精子を凍結して保存すること
となっています。
また、
病気治療による造精機能障害が生じる前に精子を凍結保存することで男性の妊孕性を温存することを目的とします。
ということで、手術後に性機能障害になることを想定して、手術前に自分の精子を採取して、凍結するということをやっています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
直腸ガンが判明してからこれまでの闘病生活の全体像は伝わったでしょうか。
この記事ではざっくりとお話しましたので、詳細は個別の記事を読んでいただければと思います。
また、ここで紹介している記事以外の記事や闘病記などもありますので、お読みいただければ幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事があなたの役に立てれば幸いです。
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