手術当日の朝
いつも通り、早朝から物音がして、起きる。
同室のおじいさんですね。
もう若干慣れている自分がいる。
いや、実は緊張していて勝手に早く起きちゃった?
昨晩から下痢が続いている。
下剤のせいだし、手術前にお腹の中身を出し切らなくては。
手術直前
9:00から手術の予定。
8:30くらいに妻と母親がきた。
頑張ってねーとか言われつつ、私は「はいはい」と軽く挨拶を済ます。
たぶん妻と母親はかなり心配なはずだが・・・
自分は手術着に着替えて、スタンバイ。
ホントにいよいよな感じがしてきた。
いざ手術室へ
手術室までは看護師さんに案内してもらって、ついていく。
手術室は医療ドラマで見た感じそのままだった。
大きなライトとか、床から高さのあるベッド、器具の置かれた台とかが見える。
床は緑色だし、人が来ている服も緑色だ。
そんな感じで、なぜかいろいろ観察する余裕がある。
少しワクワクしている感じが不思議だった。
手術開始
私は白い帽子をかぶって手術室に入った。
看護師さんに促されるまま、手術台の上に寝る。
心電図のパッド?や酸素マスクを手早くつけられる。
しばらくして背中に痛み止めを打つと、硬膜外麻酔用の管を入れられた。
一応「入れますよー」とか声をかけてくれるけど、麻酔のせいか特に痛みは感じない。
点滴用の針を腕に刺すのだが、これが結構痛い。
針を刺した後、血管に沿ってグイグイ入れてくる。
腕は麻酔かかってないので、痛いんですけど・・・
看護師さんが「麻酔入れますね」といった後、一瞬「ホントに効くかな」なんて思った瞬間に意識がなくなった。
手術開始。
手術終わった??
・・・
・・・
・・・
意識が戻った。
なんだこれ。
寒い、寒すぎる。
悪寒がひどい。
右足が痛い。
しびれてるようなズキズキするような。
あと全身が痙攣している。
手術は無事終わったのか?
これは大丈夫なのか?
普通のことなのか?
死なないか?
いくつかのことが頭をよぎった。
周りは真っ暗。
時計もなく何時だかわからない。
意識は戻ったが、状態は最悪だ。
少し落ち着いて回りを見渡す。
心配そうに見つめる妻と母親、妹がいた。
すると看護師さんが「手術終わりましたよ」と声をかけてくれた。
私はほとんどしゃべれない。
というかあまり考えられない。
寒さと痛みに耐えるので精いっぱいだった。
意識は戻ったが、少しした後また眠ってしまった。
【続く】
コメント