直腸ガンがわかってから調べたこと|不安なことを減らしたい【ガン闘病記】

直腸ガンがわかってから調べたこと

治療を行う病院での診察までの間、

  • ガンについて
  • 治療について
  • 入院生活について
  • 後遺症について
  • お金のことについて

とかいろいろ調べた。

ネットで見たり、本を買って読んだり、会社や社会の制度を確認したり。

何もかも初めてのことで、毎日新しいことを学んだ。

 

治療方法について

基本的には手術で腫瘍を切除するのが確実らしい。

 

手術方法も開腹と腹腔鏡がある。

開腹だと肉眼での執刀になるので、確実に切除できる。

ただし、開腹は創が大きいために体への負担が大きく、手術後の退院までも少し時間がかかるかもしれない。

腹腔鏡の場合、小さい創で済むので身体への負担は比較的小さく、回復も早い。

ただし、カメラ越しにおなかの中を見て切除するので、サイズや場所によっては難しい場合がある。

 

あと他の臓器への転移があると手術ができない場合がある。

転移の場所や数にもよる。

その場合は化学療法になる。

いわゆる抗がん剤治療。

今のところ、転移はないが知っておいたほうが良さそうだ。

 

治療に関しては主治医に判断を任せるしかない。

どんな方法があるのかだけを把握しておこう。

 

後遺症について

とりあえず、人工肛門を作ることになりそう。

 

私の場合、直腸ガンなので、手術する場合は直腸を切除することになる。

なので、腸の端をおなかから頭だけ出して、人工肛門を作る。

この人工肛門から排便する形になる。

これは一時的なものと永久的なものとある。

肛門を残せる場合は一時的、肛門まで切除が必要な場合は永久になる。

 

肛門を残すかどうかは、腫瘍の場所と先生の判断次第か。

患者側から残せるように希望はできるが、無理に肛門を残すとガン再発のリスクが高まる場合がある。

なので、これも覚悟はしなければならない。

 

人工肛門には種類があって、小腸ストーマと結腸ストーマがある。

ストーマというのはおなかに作られた便や尿の排泄口であり、すなわち人工肛門のこと。

人工膀胱もストーマのうちに入る。

つまり、文字通り、腸のどこに人工肛門をつなげるかということ。

 

小腸ストーマは小腸のすぐあとで便を排泄するため、水分が多い。

そのため、便の量が多く、排泄頻度は3~4時間に1度程度と多い。

また、消化液と共に排泄されるため、皮膚のただれなどが起きやすい。

 

結腸ストーマは大腸を通った後に便を排泄するため、ほぼ固形の便が排泄される、そのため、量は少なく、

頻度も1日1回~2回程度らしい。

 

直腸ガンだった父は結腸ストーマだったようだ。

当時の父の様子を母から聞いた。

私も同じ直腸ガンなので、同じように結腸ストーマになるのだろう。

 

どちらかになるなら、小腸ストーマよりも結腸ストーマのほうが良いなと勝手に思った。

排泄量が多いとか皮膚がただれるとかがマイナスイメージなってしまった。

 

あとは自律神経関係の機能障害がありそうだ。

直腸の周囲には自律神経が多くあるため、手術の際に自律神経を傷つける可能性がある。

この自律神経を傷つけてしまうと、排便機能や排尿機能、性機能に障害を発生させる場合があるということがわかった。

 

不安要素を減らしたい|何ができるだろうか

まあ、調べれば調べるほど不安要素は出てくる。

しかし、手術することはほぼ確定なので、やるしかない。

今できることを考えて、1つ1つ不安を減らしていくことにしよう。

 

手術の内容や成否、人工肛門がどうなるかなどは執刀医の判断があるし、やってみないとわからない。

幸い、お金に関してはこれまで貯めていたものがあるから、とりあえずは安心。

ガン保険も入っているから、後々申請すれば良い。

会社の保障制度も申請書を書いて提出すればOKらしい。

 

うーん・・・後遺症。

後遺症の中で性機能障害というのがあった。

これは何か対策できるだろうか。

手術した結果、障害が残ってしまった場合は仕方ないとして、その場合でも何かできるだろうか。

 

書籍やインターネットで調べた結果、精子凍結という手段があるらしい。

精子凍結をやれば、障害が残ったとしても、子供を作るということはできる可能性が残るらしい。

 

しかし精子凍結は比較的日の浅い技術のようで、精子凍結ができる病院はそう多くないようだ。

調べると、家の近くで精子凍結の対応ができる病院を見つけられたので、診察を受けに行くことにした。

 

精子凍結をやるのには紹介状が必要

精子凍結を実施したいので、予約のために病院に電話した。

すると、「精子凍結を実施するためには、治療を実施している病院からの紹介状が必要だ」と説明された。

精子凍結の対象が「将来的に性機能障害が発生するリスクをもっている患者さん」でないと、実施できないとのこと。

病院としては、実施が必要な理由があるということが確認できないといけないらしい。

 

仕方がないので、一旦、先日紹介してもらった病院に行って、紹介状を書いてもらえるように相談をしてくることにした。

 

【続く】

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