トラブルの多い日|ストーマパウチ交換(手術後2日目)【ガン闘病記】

個室は静かで時間の流れがゆっくり

1日がすごく長く感じる。

ベッドの上で何もできないし、30分~1時間のサイクルで寝たり起きたりを繰り返している。

一旦寝て起きても、1時間程度しか経っていないので時間の感覚がおかしくなる。

 

手術後すぐはナースステーション近くの個室で静かだ。

静かなのはいいんだが、余計に時の流れが遅く感じる。

 

歩く練習スタート

朝、主治医の判断で尿道カテーテルが外れた。

自分で歩いてトイレに行きなさいとのこと。

こんな感じで1本ずつ管が外れていくのかな。

 

とはいえ、歩けるのか?

とりあえず、看護師さんの付き添いで、歩く練習に入った。

が、そもそも起き上がるので激痛(泣)

 

おなかの創口が痛むのか、筋肉が痛むのか、とにかくおなかのあたりが痛む。

手術後から生じている、右足の痛み。

親指の付け根辺りがビリビリと痛む。

 

痛みになんとか耐えつつ、ベッドの手すりに掴まって、起き上がろうとする。

しかし、なかなか力が入らない。

というか、力を入れるとやっぱり痛い。

 

看護師さんに手伝ってもらって、何とか起き上がれた。

ベッドのへりに腰かけて一息つく。

これだけでも一苦労だ。

 

次はゆっくりとベッドから降りて、立ってみる。

多少痛みはあるが、立つのは問題ない。

 

よし、次は歩いてみる。

うーん、足に上手く力が入らない。

膝がガクガクする。

何とかバランスは取れるが、一歩一歩ゆっくりしか歩けない。

 

トイレまで歩いてみよう

まずはトイレまで歩いてみようということになった。

トイレまではだいたい100歩程度だろうか。

汗だくになりつつもトイレにはたどり着けず。

80歩くらいでギブアップ。

 

自力でトイレすら行けないので、尿瓶で対応することになった。

後ほど、この尿瓶による悲劇が・・・

 

ストーマパウチを交換してもらうのだが・・・

初のストーマパウチ交換。

まだ自分では交換できないので、看護師さんに交換してもらう。

 

ストーマパウチの下に袋を当ててからストーマパウチを外す。

ストーマからの排泄は自分でコントロールできないので、排泄物が勝手に出てきてしまう。

なので、交換中でもこぼれないように袋を当ててる。

 

交換してくれた看護師さんは不器用らしく、なんだか手元がおぼつかない(汗)

しかも、タイミングが悪く、ストーマパウチ交換中に排泄がたくさんあった。

徐々に下に当てていた袋がいっぱいになりつつある。

看護師さんは対応しようとして、袋を何とかしようとするが、危うい動きをしている。

 

ほどなくして、案の定袋の中身がこぼれてしまった。

あぁ、ベッドに排泄物が・・・

 

交換して、こぼして、慌てて片付けてくれた看護師さん。ありがとう。

次は自分で交換できるようになっているといいな。

 

主治医の回診で起きた悲劇

午後になって、主治医の回診があった。

お尻の創の状態とおなかの創の状態、排泄物の状態など、確認していった。

特に問題はないようだった。

順調ということかな。

 

帰りがけ、先生は何かに躓いた。

・・・その位置は・・・尿瓶だ。

しかも、中身が入っている。

 

あぁ、ぶちまけましたね。

先生は謝りながら、清掃の方に掃除をお願いしていた。

 

しばらくして、先生が戻ってきた。

何かと思ったら、ボールペンをなくしたとのこと。

この部屋にないかと探しに来たらしい。

 

この部屋にあったら、悲惨ですよね。

なぜなら、さっきご自身が尿瓶の中身をぶちまけたから・・・(悲)

 

幸い、ペンはこの部屋になかったみたいで、よかった・・・のかな。

 

点滴の針を刺しなおしたいけど・・・

しばらくして、看護師さんがやってきた。

点滴の部分のテープ張替えと刺し直しをするらしい。

が、私の血管は細いらしく、難しいようだ。

 

最初に対応してくれた若い看護師さんがうまくできず、別な先輩の看護師さんを呼んできた。

しかし、先輩看護師さんも大苦戦。

結局、ベテラン看護師さんを呼んできて、ようやく刺し直しができた。

 

合計で10か所くらい刺されただろうか。

そんなに難しかったんだろうか。

 

ベテラン看護師さんが対応していると、病室の外から「悔しい!」の声が聞こえてきた。

さっきの先輩看護師さんが悔しがっている。

そうベテラン看護師さんが教えてくれた。

 

上手くできなかったのが相当悔しかったようだ。

私はそんな向上心の高い看護師さんを素晴らしい人だと思った。

 

 

今日はなんだかトラブルの多い日だったな。

点滴の針はともかく、少しずつ自分でできるようにならないと。

 

【続く】

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