紹介してもらった大学病院へ行こう
先日、クリニックで紹介してもらった病院の診察日になった。
ここは大学病院で結構大きな病院だ。
ちょっと古いけど・・・
妻も付き添いで、紹介してもらった先生の診察を受ける。
なんだかちょっとぶっきらぼうな先生だ。
でも実際の執刀医は別な先生だとクリニックでは言っていた。
まあ、まずは話を聞いてみよう。
この病院で手術する予定なので、聞きたいことを全部聞いてしまおう。
クリニックで聞いたことも含めて、改めていろいろと話を聞いた。
肛門を残せるか、人工肛門になるか
直腸ガンということですが、肛門を残すことはできるのでしょうか?
腫瘍が肛門括約筋にかかるかどうかで決まります。
まずは腫瘍の正確な位置を確認するために、注腸検査というのをやっていただきます。
注腸検査の結果と執刀医の手術中の判断で肛門が残せるかどうか決まります。
注腸検査というのは、お尻から造影剤を注入して、大腸から直腸の間をレントゲンで撮影する検査となっている。
同時にお尻から空気も入れて、膨らませた腸の内側の壁の状態を観察する検査とのこと。膨らませないと腸の壁の状態は見れないらしい。
これまたやったことのない検査が出てきた。
手術を成功させるためには、とりあえずやるしかないんでしょう。
肛門括約筋が残せるとなった場合は、人工肛門にはならなくて済むのでしょうか?
執刀医が肛門を残せると判断した場合も一時的には人工肛門になります。
これは安全性を考慮しての判断です。
仮に人工肛門にしない場合は、手術後に縫合不良があったりして、便が腸内に漏れるとかの確率が2割を超えてきます。
あくまで経験上ですが・・・
当然、手術を終えて、安全に術後を過ごせるのが良いですよね。
手術の方式は?
手術の方式は開腹ですか?それとも腹腔鏡ですか?
消化器外科には大腸を専門としている先生がいます。
その先生は腹腔鏡手術の認定をもっていて、とても上手です。
なので、現時点では腹腔鏡での手術を考えています。
なるほど。腹腔鏡のほうが身体へのダメージは少ないと聞いたし、その方がいいかな。
今後のスケジュールと手術時間
今後のスケジュールとしてはどのようになりますか?
最短で手術できるのは、約1か月後です。
その日に手術をする場合は、先ほどの腹腔鏡が得意な先生に執刀をお願いします。
まずは執刀医との問診をします。問診は約3週間後を予定しています。
ですので、問診日までに注腸検査を実施していただく予定になります。
最短で1か月後・・・やはり結構時間がかかるな。
でも、これは早いほうなのかもしれないな。
手術時間としてはどのくらいかかる予定ですか?
腹腔鏡手術の場合、手術時間が長くなる傾向にあります。
リンパ節郭清の範囲にもよりますが、大体7~8時間程度を見積もっています。
まあ、全身麻酔だから、眠っているうちに終わるし、感覚的には一瞬だろうな。
でも、待っているほうとしては、めちゃくちゃ長い手術になるな・・・
手術前の抗がん剤治療はやる?
手術前に抗がん剤治療をする場合があると聞いたことがあります。
私の場合はやりますか?
現時点ではやらない予定です。
よほどリンパ節が腫れているとか、腫瘍マーカーの値が高いといった場合は実施するかもしれません。
あとは腫瘍を小さくしないと切除しきれないとか、あるいは手術自体が難しくなってしまう場合はやるかもしれません。
このへんは主治医に判断してもらうしかなさそうです。
後遺症はどうなる?
手術後に後遺症が発生する可能性はありますか?
あるとすれば、どんな後遺症ですか?
手術後の後遺症は可能性として考えられます。
排泄・排尿障害や性機能障害が考えられます。
排泄・排尿障害は、排便や排尿の感覚が鈍くなったり、回数が増えたりといったことが考えられます。
性機能障害は勃起できなくなったり、射精できなくなったりといったことが考えられます。
実は性機能障害については、対策を考えています。
具体的には精子凍結をしたいと考えています。
しかし、精子凍結を実施できる病院からは紹介状が必要だと言われています。
それでは、次回の問診後に紹介状をお渡しできるように調整しておきます。
今回の診察で聞きたいことが結構聞けた。
紹介状ももらえることになったし、手術の方法、今後のスケジュール、後遺症について・・・
かなり先が見えてきた。
とりあえず次は注腸検査をやることになった。
【続く】
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