こんにちは、meganeです。
ガンや腸閉塞などの病気になり、ストーマを造設されることになった方。
ストーマとは?とか、パウチをつけるとか、基本的な事柄は既に調べられていると思います。
たぶん他所の記事で・・・(笑)
今回は実際にストーマになった私の経験から、ストーマになって面倒だった点と良かった点について、お話したいと思います。
こんな人が記事を書いています
- 35歳男
- 直腸ガン摘出手術実施(腹腔鏡)
- 抗ガン剤治療実施(半年)
- ストーマ閉鎖手術実施、腹膜炎治療のための手術実施
- ストーマ閉鎖後、排便障害を抱えながら生活中
ストーマになって面倒なこと
まずはストーマになったことで面倒になったと感じることを紹介します。
主に以下の3つ
- 外出
- 服装
- お風呂
それぞれお話します。
外出
これは簡単に想像できるかもしれませんが、外出がちょっと面倒くさいです。
出先でパウチが剥がれた!とかパウチが不良で漏れた!
なんていうハプニングが予想できます。
一応、予想できるハプニングに対して対策をするわけですが・・・
対策としては予備のパウチや交換グッズを持ち歩くことになります。
いつハプニングが起きるかわからないのと、そこそこの荷物量になるので、常にリュックに入れて持ち歩いています。


あと、外出時は交換がしやすい場所を把握しておくこともポイントかもしれません。
オストメイト対応トイレが各所に設置されていると思います。
イラストのような人のおなかの辺りに十字マークがかかれているものが、オストメイト対応のしるしです。
交換の際には作業用に棚があるととても便利です。
オストメイト対応トイレの場合、大抵は棚や洗浄用の流しなどが設置されているので、緊急事態の際はこういった場所に入るのが安心かと思います。
とはいえ、場所を把握するのに、いちいち調べなきゃならないのがちょっと面倒くさいですね。
「オストメイトJP」さんというサイトで、各地に設置されたオストメイト対応トイレの場所を調べることができます。
お出かけ先にオストメイト対応トイレがあるかとかを調べるのに便利です。
服装
服装が一部制限されます。
今まで着ていた服が着れないということがあると思います。
私の場合、ズボン類は一部ストーマ用に購入しました。
なぜ、着れなくなるのか。
それはストーマの場所の問題です。

私の場合は回腸ストーマでしたので、腰骨の少し上にストーマが増設されています。
今まで使っていたズボンを履くと、ちょうどベルトが当たりストーマを圧迫することになります。
細身の私はベルトが必須だったので、今まで使っていたズボンは履けなくなりました。
ではどんなズボンなら履けるのか。
ざっくり言うとストーマを圧迫しないズボンを選びました。
私の場合は主に、ウエスト部分がゴムのズボン。またはウエストがオーバーサイズのズボンにサスペンダーを使う。
こんな形で対応しています。
家にいるときはゴムタイプのズボン、外出時はサスペンダータイプと使い分けています。
上着も少し工夫が必要でした。
家にいるときは何も気にしませんが、外出時は少し気を使います。
ファッションセンスのない私にとって、サスペンダーと合わせる服装は難しかったので、基本的にサスペンダーは服の下にある状態にして、外からは見えないようにしています。
例えば、タンクトップとTシャツの間にサスペンダーが来るように着る、とかですね。
ただ、これはこれで問題があって、面倒なんですが・・・
トイレでパウチの中身を処理する際に、Tシャツを脱がないとサスペンダーの付け外しが出来ず、面倒です。
なので、トイレで毎回Tシャツを脱ぐ羽目になります・・・。
お風呂
これも想像に難くないでしょうかね。
パウチ交換の日にしても、交換なしの日にしても、ちょっと面倒です。
パウチ交換の日については一日のルーティン記事を公開していますが、事前の準備と交換そのものが面倒です。

交換の日はパウチを剥がしてからお風呂に入るので、湯船につかってゆっくりします。
ただ、つかっている最中にストーマから排泄されることもあるので、注意が必要です・・・
お風呂から出た後にパウチを貼るのですが、これもタイミングが大事で、調整するのが面倒・・・
幸い、お風呂に入って、交換すればストーマ周囲のかゆみもとれて、スッキリして気分的に良くなるのが救いですね。
パウチ交換なしの日はシャワーを浴びます。

湯船につかることはしません。面板部分が水に弱く、剥がれやすくなるので。
シャワーだけといっても、当然パウチが濡れるので拭いたりします。
拭くだけではお風呂上りにパジャマが濡れてしまうので、これもちょっと面倒です。
お風呂上りの対策については「お風呂上りで濡れたパウチの対策グッズ紹介!」の記事を書いていますので、良かったら見てください。
ストーマになって良かったこと
続いてはストーマになって良かったと思えたことについて紹介します。
これも3つあります。
- トイレに駆け込むことがなくなった
- 自分の体質に合う食材を考えるようになった
- 経験することで知識や視野が広がった
ひとつずつお話します。
トイレに駆け込むことがなくなった
私は手術前は頻繁に腹痛が起きていて、よく下痢をしていました。
そのたびにトイレに駆け込む状態になっていました。
ひどいときはトイレにこもりっぱなしで、会社を休むときもありました。

ストーマになってからは、トイレに駆け込むことはなくなりました。
ストーマは排泄のコントロールが出来ないので、パウチの中に排泄物を垂れ流す形になります。
なので、ある程度貯まったらトイレに行って処理さえしていれば、問題ありません。
その点は良かったと思います。
体質に合う食材を考えるようになった
ストーマパウチの交換のタイミングでは、出来るだけ排泄物が固いと対応がしやすいです。
排泄物を固くするには何を食べたら良いだろうと考えるようになりました。
つまり、自分の体質に合わせて、食材を選ぶことを考えるようになりました。
また、普段の生活の中でどういうものを食べると排泄物が固くなってくるか、観察を続けていたら、だんだんとわかるようになってきました。

人によって違うと思いますが、例えば私の場合はキャベツを食べると排泄物が固くなるとか。
とにかく、いろいろ食べて、そのときの排泄物を観察していたら、自分の体質に合う食材がわかるようになってきたという話でした。
詳しくは「ストーマになった!何なら食べてもいいの??」の記事で紹介していますので、ご興味があればそちらをご覧ください。
経験することで知識や視野が広がった
実際自分がストーマになってみると、トイレの場所を気にしたり、お風呂で困ったりとか、色々な問題がおきました。
こういったものは経験してみないとわからないことでした。
ひとつひとつ立ち止まって、解決してきたことで、知識や視野が広がりました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ストーマになると面倒なこともありますが、実際にやってみるとなんてことはないものだったりもします。
というか、生活するうえでは面倒でも避けては通れないものです。
やるしかないです(笑)
なので、自分なりに受け入れて、工夫して、うまく付き合っていくことが大事かと思います。
それでは一緒にストーマ生活を楽しんでいきましょう!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
この記事があなたの支えになりますように。
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